★ここまでのあらすじ
バスツアーでタワー団地HDBを見たり、タワー樹木なツリーを見たり、本屋に行ったりしていたら、あっという間に2日目が終了。
今回は写真多めです。ページが重かったらごめん。
3日目 8時:今日こそゆっくり朝食
3日目の朝、お楽しみの朝食へ。定番のパンや卵料理だけでなく、シンガポール名物も取り揃えられているのが嬉しいですね。ライブ調理コーナーで麺料理のラクサ(Laksa)を作ってもらうことに成功した。


このラクサは日本でも、本場に近いと噂の成城石井の「シンガポール風ラクサ」や、カップヌードルラクサ味が手に入る。レッドな見た目だが辛くなく、バターチキンカレーに近いようなまったりした味のスープで、具は茹で卵とお揚げ、トマトなど。なんだか日本で食べたものより味が濃い気がする。美味しい。汁が麺に絡みにくいのがフォー(米粉麺)の宿命だと思っていたけど、これはちゃんと絡んでいて不思議だ。本当はお店でも食べたかったんだけど、残念ながらこのあと機会がありませんでした。
しばらく食事をしていたら、エッグタルトが配布された。素晴らしいサービス。この世にまずいエッグタルトは存在しないからね。
3日目 11時:財布に優しいアラブストリート
この日はまず、前日のバスツアーで20分だけ滞在したアラブストリートに再訪。ここは修学旅行先を思わせる「観光地らしい観光地」で、良い意味での生活感も感じられる。
横断歩道が青になった瞬間、通りの向こうからハトの大群が押し寄せてビビる。シンガポールのハトは信号を守る。そして日本のよりシュッとしていてスピードも速い。日本のハトは今寒くてモコモコしてるせいもあると思うけど。
サルタン・モスクの中を見学します。観光客が見学可能な時間が午前・午後それぞれ2時間ずつと短いので、昨日は入れなかったのだった。
イスラム教のモスクということもあり、露出が多い服だと入館を断られるとか聞いていたが、思ったより全然ゆるい雰囲気で、入り口のおっちゃんはあっさりどうぞーと通してくれた。Tシャツ・ジーパンみたいな格好でも大丈夫そう。靴を脱いで上がる。中には椅子があって涼しく静かで、ちょっとした休憩スポットになってます。
奥の礼拝所には入れないものの、写真は自由に撮れる。日本の築地本願寺もそうだったのだが、宗教施設って観光用に開放されていても、それはそれとして普通に祈ってる人がいるのが不思議だ。邪魔になってないのだろうか。
こうして見返すとモニタが多いのが面白いですね。この時は観光ビデオのようなものが流れていたようだけど、礼拝の時間になると何か映るんだろうか。
周辺には路面店が立ち並んでいて、お土産がお手頃に買える。モスクの目の前では激安ネタTシャツが売ってるし、一本横のアラブストリートはバティック(布製品)の店が豊富。何気に今回の旅行で一番楽しくショッピングできる場所だった。買う方がアラブとインドの区別がついていない節はありますが。


ここで絶対に買うぞと決めていたのが、地球の歩き方に載ってた「シャラビー・スイーツ」のバクラヴァ(Baklava)。
これはシンガポール関係なく前から食べてみたかった、トルコのシロップ漬けパイ的なお菓子です。酒という嗜好品が禁じられているイスラム圏のお菓子は最高に甘くて美味いと、デンジャーグルメリポート漫画の『鍋に弾丸を受けながら』にも書いてあったし!
左上から反時計回りに、バクラヴァ、ピスタチオのバクラヴァ、ダークチョコのバクラヴァ、花びらまぶしロクム(ナッツ入りの固めなゼリー的なもの)、ヌードルのバクラヴァ(細)、ヌードルのバクラヴァ(ハンバーガー型)です。……確かそんな感じ!
食感がサクッ…ではなくじゅわっ…な時点で甘さは推して知るべし。かといってデパ地下で売ってる創作パイのように繊細な味わいではなく、ナッツの風味がガツンとくるパワフルな味ですね。6ピースで$20とそれなりのお値段なのだが、ボリュームはある。
うわ~いいなこれ。疲れてるときに食べたい。見た目も可愛いし。もし料理人だったら、これを日本に広めるために起業するところだった。
ちなみにこのエリアの店員さんたちの英語が、シンガポールで一番聞き取りやすかったです。
ホテルに戻って総菜パンを買い込み、さっきのバクラヴァと一緒に昼食を取った。
3日目 15時:高いところに上りたい
例のマリーナベイサンズの「船の上」であるところのサンズスカイパーク展望デッキを目指し、再びマリーナベイへ。
夕方~夜景の見れる時間帯は予約必須だが、昼間なら予約なしで入れる……と聞いていたのだが、行ってみると入口で「もうチケット無いんで無理っす(意訳)」と、エントランスに入れてすらもらえず。ちなみに昨日も、道路を渡る連絡通路と間違えて入ろうとしてここの警備員に道案内してもらっている。ゴメン……。
実は今回、最低限の手配だけで手一杯で、施設の予約やチケットの事前購入の存在は認識しつつ、一切してなかったんですよねー。予定が崩れて行けなくなったら勿体ないし。他は全部それで問題なかったのだが、この展望デッキに限っては、予め行くと決めて確保しておくのがいいですね。
さて、他に眺望を楽しめる施設としては「シンガポールフライヤー(観覧車)」などもあるのだが……。
実は昨日のガーデンズバイザベイにもスーパーツリー展望台がある。ついでに入り損ねていたクラウドフォレストとのセット券($34)にすれば一石二鳥。
早速クラウドフォレスト前のチケットカウンターで買おうとしたところ、カウンターのお兄さんがタブレットで翻訳して曰く「雨が降りそうなので、急いで展望台に行ってください。チケットもそっちで買えるので」とのこと。そうなの?
しばし並んで、エレベーターで一番高いツリーに登ると……


360度の眺めが! 高さとしては若干控えめかもしれないが、これはこれで良い。しばらくすると雨が降るどころか、鮮やかな晴れ間がやってきて最高の展望日和に。しかし風も凄いことになってきた。ここまでの滞在で、この強風が雨の前触れだということにはなんとなく気付いています。シンガポールの天気は変わりやすいのだ。
一段下のフロアにはスケスケの空中回廊もあって楽しい。


景色を堪能したので、ドーム型植物園の一つであるクラウドフォレストへ向かいます。ここには……なんと……
滝があります!!
もういいよ滝は! と言いたいところだが、これがまた見事な高さ。35メートルあるそうで、この高さを温室として覆っているのが異常という施設です。
ドーム内には縦横無尽に足場が張り巡らされており……
エレベーターで滝の天辺まで行き、この足場を歩いて降りる! という映像重視のプラットフォームアクションゲームみたいなアトラクションになっている。高いところ大好き、最高。
どこをどう写しても迫力。途中にはインタラクティブ映像みたいな展示もあって飽きさせない。
しかし……スーパーツリーといいクラウドフォレストといい、なんかどうも既視感があるぞと思っていたのですが、
それこそ『スーパーマリオ オデッセイ』の森の国(スチームガーデン)に似ている……?
ガーデンズバイザベイ、でかい建物エンターテインメントを存分に楽しめて、所要時間の調整もしやすいスポットなので、シンガポール観光でどれか一つおすすめを挙げるならここですかね。後述するもう一つの見所も。
ただ、クラウドフォレストに関しては植物園として期待すると肩透かしかもしれない。植物にガチるなら、オーチャード近くの「ボタニックガーデン」がいいんだろうか(こっちは世界遺産!)。
3日目 18時:セントーサ島へ走れ
もう一つ、今日のうちに見ておきたかったものがある。それがリゾートアイランド・セントーサ島。ここには「ユニバーサルスタジオシンガポール(USS)」をはじめとして、水族館やプールなどの遊戯施設が詰め込まれている。各施設は日本にもありがちなものだし、時間を食ってしまいそうなので旅程には入れなかったのだが、でもリゾートアイランドって響きがいいじゃないですか。どうせMRTの乗り放題切符があるんだし、一目だけでも見てみたいじゃないですか。
島にはMRTからセントーサエクスプレスに乗り換えて入れる。入島料$4で、島の中では電車は乗り放題というから太っ腹。車窓からこういう名標が見えて、既にテーマパークに来たみたいだ。
終点のビーチ駅で下車。確かに華やかでリゾート的な造形ではあるんだけど……薄曇りのせいか、思ったよりうら寂しい感じですね?
歩いてすぐのビーチには結構人がいるが、バカンスってよりはホリデーというのか、平熱でのんびりとした雰囲気。砂は白くて綺麗と言えば綺麗……だけど、シンガポールは全体に水が濁っていて、ここの海も例外ではない。いつも雨降ってるからか?
あんまりパッとしないな~……というのが正直なところだけど、ともあれ海が見れたのは嬉しい。一日遊び倒すつもりで入るとまた違うのかもしれない。
ちなみに今調べてたら、リゾートとして開発される前は色々と曰く付きの島だったそうで、セントーサというのも「平和と静けさ」という意味とのこと。どうもこう、シンとした空気が拭えない土地なのかもしれないですね。今ちょっとぞわっとしています。
周辺をちょろっと散歩していたらまた雨がぱらついてきたので、駅前のカフェでカフェモカとか飲んでいたら時間がやばくなり、急いで撤収。何をそんなに慌てているのかといいますと。
3日目 20時:ナイトショーをはしごする
初日に見た「スペクトラ」を今度は正面から、そしてガーデンズバイザベイで「ガーデンラプソディ」を見るために、三度マリーナベイに戻ります! また!?
両方をはしごするなら、20時の上演前にサンズの前に到着しなければならない。間に合うか……
そういえば言い忘れていたけどシンガポールは電車内の飲食禁止なので、このカフェモカは袋に隠してそっと持ち出しました。でかくて飲み切れなかったんだよ。
ご覧の通り結構な人が待機していて、三列目くらいから見るような感じだったので(あとカメラの画質設定をミスっていて)そんなに綺麗に撮れていないんだけど、せっかくなので一部を動画で載せておきますね。
悪の組織なのは主に最後の方で、前半にはちゃんとシャラランとしたパートもありましたね。水の上下+光の有無で立体的な演出ができるから、建物に投影するタイプのプロジェクションマッピングより引き出しが多くて面白い。こうして毎晩惜しみなく水を噴き上げているのは、実態はどうあれ景気の良さを感じさせます。
続いてガーデンズバイザベイへ。ちなみにさっきから隣同士のように書いてるけど、ガーデン内部が何しろ広いので、サンズからツリー群までは普通に徒歩15分くらいかかります。旅行中の歩数、連日2万歩越えでした。
たどり着いた先には虹色に輝くスーパーツリーが!
こちらのBGMは何故か歌謡曲メドレーで、垢ぬけてるんだかそうでもないんだか、不思議な温かみを感じました。「上を向いて歩こう」が流れ出したのには虚を突かれた。こうして動画で見ると普通のライトアップに見えるかもしれないが、一本一本が見上げるほどでかいので圧巻ですよ。寝転んで鑑賞してるカップルなども居て素敵。
「シンガプーラのうた(仮称)」はこれのアレンジバージョンっぽいです。
Singapura, Sunny Island ‑ 曲・歌詞:The Music Circle, Sue-Ann Ho | Spotify
……と、満足してホテルに帰ってきたはいいものの、時刻は22時近く。しかも雨が降り出した! いくら横がモールとはいえ、さすがにこの時間だと夕飯を食べれる場所がどこにもないことが判明し、近くのコンビニへ。
ここで何気なく買ったサンドイッチがめちゃくちゃ美味かった! 豆腐パックのような四角い包装で、スパイシーなコンビーフみたいなのがぎっしり入っている。
が、選んだ当人は「全部同じ味で飽きてきた」とのこと。確かに、この国の食べ物は総じて甘ったるくてスパイシーな味付けのような気もする。自分は口に合っていたので、最低でも二週間くらいはこれで全然行ける気がするし、なんなら今も食べたくてエスニック料理店を調べまくっていますが……。
次回、最終日に続く。
★2025/3/9 追記 続きです!